いなにわうどん

うどんの話に見せかけて技術的な話をしたい(できない)

バタバタの冬コミ初サークル参加記

あけましておめでとうございます。新年早々から昨年の話になってしまうのですが、去る 2025 年 12 月 30–31 日 に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されたコミックマーケット 107(C107)に参加し、文字・組版に関する同人誌を頒布してきました。念願の初サークル参加です!! 予想以上に面白い体験だったので、備忘録がてら当日までの準備や当日の様子を書き残しておきたいと思います。

長いので先に目次を貼っておきます。個人的には当日の様子あたりが面白いと思います。

サークル申込まで

コミケの存在を認知したのは中 2 の頃*1、アニメ「冴えない彼女の育てかた」を観たときが初めてでした。高校に入ると同級生のコミケ参加の様子が TL 上で散見されるようになり、いつかは行ってみたいな〜と思いを抱くようになります。その後新型コロナウイルスが猛威を振るい、同人誌即売会を含む様々なイベントが中止に追い込まれたわけですが、大学 1 年の冬にコロナも一段落し、2 年ぶりに冬コミ(C99)が開催されるということで、そこで初めて一般参加を果たしました*2。完全予約制で入場時間も区分されており、会場内の移動もスムーズにできたと記憶しています。

以降夏・冬ともに毎回参加していたのですが、8 回目の参加となる前回の夏コミ(C106)帰りに、新橋の牛角で高校同期の国際単位系(@Units_SI)と打ち上げした際にサークル参加を勧められ、初めてのサークル申込を試みることにしました。

私がいつも持ち歩いているぬいぐるみのキロロくんとあずきちゃんからサークル名を「キロロとあずき」と名付け、サークルカットにはそれらを描きました。また、頒布する内容は文字や組版に関する同人誌に定めました。ジャンルは評論島と迷ったのですが、どちらかというとコンピュータやアルゴリズム寄りのことを書きたかったため、「(PC及びIT関連)評論・情報」を含む同人ソフトを選びました。

11 月 7 日に当落発表があり、晴れてサークルスペースを貰えることになりました! みんなやっているスペースもらえました!みたいなツイートもしてみます。同人誌、作っていき!!

同人誌づくり

早速同人誌制作に取り掛かれば……よかったのですが、11 月から 12 月上旬に掛けて学会参加や諸々の準備といった行事が目白押しで、あろうことか 12 月上旬まで一切の準備を放置してしまいました。

記事執筆

気が付けば忘年会等も始まっていて、もう師走やばということで取り敢えずネタ出しから初めていきます。最終的に出たアイデアは以下の通りです。

  • 採用案
    • 絶対フォント感を身に付けるには?
    • 二段組の組版技術
    • LaTeX で「どの単語・行を削ればページ内に収まるか」を可視化するスクリプト
    • スマートウォッチと日本語入力
    • JL/CL/KLreq 読み比べ
    • 組版システムがみた夢
  • 没案
    • 「な」見比べ
    • 独自組版システムで同人誌作ってみた!
    • OpenType 概説
    • ExtendScript で初める組版効率化
    • Webと組版系で一本
    • 海外で見つけたサインシステム
    • 次の組版規格 JLReq-d を紐解く
    • 寄稿?

どれも興味のあるテーマだったのですが、執筆時間等も考慮して、書きたい/書きやすそうなテーマで優先順位をソートして、上から 6 本の記事を書くことにしました。寄稿等も募ってみたいところではありましたが、本が出るかも分からない状態 & タイトスケジュールで声を掛けるわけにも到底行かず、今回は独力ですべてを用意することにしました。

後はひたすら記事を書いていきます。12 月も折り返しに差し掛かった 15 日頃から執筆を始め、21 日:(合計)15 ページ、23 日:19 ページ、24 日:31 ページ、25 日:34 ページと無限執筆編に突入し、27 日にようやく全記事(46 ページ)を書き上げて脱稿しました。しばらくはその他のすべての作業を放置して原稿作業に勤しんでいたため、「耳をすませば」で受験よりも小説執筆を優先して詰められていた女の子(月島雫)さながらの様子だなあと思っていました。

完成した記事のうち、長め(10 ページ超)の 3 記事を「特集」または「技術記事」として、短め(2–3ページ)の記事を「コラム」として掲載しました。

組版作業

記事執筆と並行しながら組版作業も行っていました*3組版に使用したソフトウェアは以下の 3 つです。

特集・技術記事の本文組版には、以前から開発していた CLI ベースの独自組版エンジンを採用しました。ただし本エンジンではグラフィカルな装飾を行うことはまだ難しいため、各記事 1 ページ目の装飾部分は Illustrator で作成しました。また、まえがき/あとがき、コラムに関してはすべてを Illustrator で組みました。具体的には、以下の手順を踏みました。

  1. 各記事の本文を独自組版エンジンから PDF で出力。ノド・小口や柱の位置はこの時点で考慮して配置する
  2. 本文 PDF を Adobe Acrobat で Dot Gain 25% に変換してグレースケール化
  3. グレースケール化した本文 PDF を InDesign に張り込み、ノンブルを付与
  4. 装飾部分については Illustrator から PDF で出力し、グレースケール化した本文 PDF の上に重畳して配置
  5. InDesign でトンボ付きのデータを出力

多分大丈夫だろうとは思いつつも、独自組版エンジンに関しては印刷時にエラーが生じないかが不安要素ではありました。InDesign に PDF を張り込む形で入稿データを作成したのは、以前、雙峰祭*4にて頒布する同人誌を作成した際に、Typst を用いて作成した PDF を InDesign に張り込んだところ問題なく入稿できたという経験に基づいています。

入稿データ。トンボが付くとそれっぽく見えていいですよね

装丁

C104 帰りにビッグサイト前で撮影した写真を加工して表紙にしました。グリッチは Nano Banana Pro に写真を投げて加工してもらったものです。また、表 1*5 の Typesetting、表 4 の「山路を登りながら……」のベジェ曲線の表現は、Gemini に書いてもらった ExtendScript を適用したものです。AI も使い方によってはかなり有用であることを実感させられます。

表紙のタイトルにはナール(写研)、石井ゴシック(写研)、Gotham(Monotype)の 3 書体を使用しました。また先日、横浜駅周辺の地下街でバナナスリップ(ヤマナカデザインワークス)を用いた POP を見掛けて良さげな印象を受けたので、記事一覧の部分にも採用しました。ベタ打ちだとバラバラした印象を受けますが、きちんと文字詰めや級下げをしてあげればポップながらも締まった印象を与える面白いフォントです。

街中で見かけた POP(左)、文字詰めをしたタイトル(中央)、ベタ打ちのタイトル(右)

入稿

こうして入稿データが完成したのが 12 月 28 日でした。12 月 28 日から入稿可能な印刷所を探したわけですが……

終わった(画像はグラフィックのサイト

どの会社もほぼ受付終了になっていて*6*7、コピ本にするか瀬戸際のかなり厳しい状況にまで追い込まれていました(言うまでもなく 3 日前入稿を試みている私に 100% 非がある)。

ここで困ったときのアクセア!という言葉を信じて ACCEA EXPRESS のサイトを見たところ、中綴じ冊子印刷が納期 1 日未満で 400 円/部程度で発注できるとのことだったので迷わず発注しました。部数はサークル初参加だったことと、ニッチなジャンルだったことに鑑みて 30 部に設定しました。店舗は 12 月 29 日まで 24 時間営業を行っていたアクセア 五反田店様にお願いしました。入稿は結局 28 日中には間に合わず、日も回った 29 日の 0:04 に完了しました。

痛恨のミス

翌朝起床してから気が付いたのですが、部分的に古いデータを入稿していたことが発覚しました。前述の通り、1) 独自組版エンジンから PDF 出力 → 2) PDF をグレースケール化して InDesign に張り込み、という手順を踏んだのですが、グレースケールされた本文 PDF のリンク更新を忘れて入稿データを作成してしまいました……痛恨のミスです。このあたりは CI 等を上手く回して古いデータは破棄するような仕組みを構築していきたいです。

正誤表は以下のページに公開しています*8

GitHub - inaniwaudon/c107-typesetting: コミックマーケット 107 にて頒布した同人誌「組版処理 Vol.1」に関するリポジトリ

前々日

入稿後爆睡して、目が覚めると 12:17 に製作完了のメールが届いていたため、早速五反田に受け取りに向かいました。都内から近いって便利ですよね。

五反田、実は初めて降り立った土地かも

こうして無事に受取が完了しました。印刷品質もかなりのもので、仕上がりも十分な結果でした。年末であるにも関わらず迅速にご対応いただき頭が上がりません。朝から何も食べておらずフラフラしたので、見本誌をパラパラ眺めつつ、スターバックス玉露フラペチーノを一人飲んで帰りました。

また、以下の小物や什器を用意しました。準備にあたってはたまたま流れてきた超有益ツイートを参考にさせていただきました。大感謝です。

品目 購入店 金額 備考
ポップスタンド MENGLIN(Amazon ¥746
布(92 cm × 120 cm) ユザワヤ ¥898
表紙を飾れるブックスタンド × 2 ダイソー ¥220
A4 サイズファスナー × 3 ダイソー ¥330
ネームプレート ダイソー ¥110 当日は未使用
スケッチブック ダイソー ¥220

https://x.com/kino_king_1996/status/2005399210301219012

前日

12 月 30 日、冬コミ 1 日目です。一般参加もしたかったのですが、事前にリストバンドを購入していなかった & ポスター等の準備が間に合っていなかったため、当日券を買って午後入場にしました。

ポスターのデザインは以下の通りです。改めて思い起こしてみると他人のサークルのポスターをあまり憶えていないもので、「コミケ ポスター」等で検索してデザインを見ていきます。傾向としては 1) スペース番号を最も大きく、2) サークル名はそれほど主張しなくても良い*9、3) 頒布内容はあると良い という感じでした。したがって、没案になった表紙のデザインを流用しつつ、追加でサークル番号やサークル名を入れていく方針で制作しました。

当初は同人誌の表紙もこういうテイストのタイトルで行く予定だったが、親から「デザインセンスが進化していないね」と言われたので取りやめてシンプルなものにした

このデータをアクセアの大判ポスター印刷(A2)で発注します。また、ツイートが若干伸びていたので同人誌も追加で 10 部発注しました。今度の製作はアクセア TOC 有明店様にお願いしました。

16:00 過ぎまで企業ブースを見て回った後、TOC 有明に向かいます。

冬コミ 1 日目。冬のビッグサイトは夕暮れが綺麗
TOC 有明。門松が来たるべき新年を祝賀

無事にポスターと同人誌を受け取って帰宅します。ここ数年、冬コミ 1 日目終わりは北品川の天神湯で入浴した後、大崎の六厘舎で生七味つけ麺を食べて帰ると決めています。天神湯は通常の銭湯価格(550 円)であるにも関わらず天然温泉があり、内装もモダンかつ綺麗であるためおすすめです。

……おや!? ツイートのようすが……!

ここで、ツイートが結構伸びてきていることに気が付きます。10 部受け取ったよツイートに対して 1,100 を超えるいいねが付いていて、その係数は 110 です。他にもそこそこ反響があったため、追加でもう 20 部発注することにしました。

夜にはおしながきツイートもしておきます。

当日

晦日、遂に当日です!! 出展サークル専用通行証(いわゆるサークルチケット)が余っており、中学の友人を誘ったところ快諾してくれたため、8:15 頃に国際展示場駅で待ち合わせにしました。

当日は 6 時過ぎに起床し「BIG みそか」等と余裕でツイートしていたのですが、気付けばいつのまにか 7 時を回っていて、そこから大慌てで荷造りをして自宅を出ました。さらにおしながきを大至急ネットプリントして、8:20 頃にようやく最寄り駅に到着し、国際展示場駅への到着は 9:00 を回るという大遅刻を犯す事態に。友人に詫びモンスターを買っていったところ彼も当然のようにモンスターを持っていたので、自分で飲みました*10。さらに慌てて会場に向かおうとしたところスマートフォンを落としてしまう*11という失態を犯し +10 分……焦りは禁物です。

友人に先に入場してもらい、私は追加発注した分を受け取って 9:21 に西南地区に入場しました。サークル入場時間は 9:30 までだったのでギリギリです。

サークルチケット

その後、見本誌として新刊と既刊(雙峰祭で頒布した同人誌)を 1 部ずつ提出します。封筒の在処がわからずあたふたしていたところを隣のサークルさんに助けていただきました。

参加登録封筒。この中に見本誌を入れてボックスに提出する

机に布を引き、本を並べ、ポスターも飾ってようやく設営完了です。「設営完了しました!」と遂にツイートできる日が来るとは…… 配置されたスペースが大きな通路沿いだったため、シャッター*12から風が結構吹き込んできました。当初はブックスタンドで見本誌を立てていたのですが、風で四方八方に倒れたため平置きにしました。

開場

10:30、拍手とともに開場です。早速「Twitter で見ました」「これ買ってきてと頼まれていたんです!」と声を掛けていただき、10 部ほど頒布して幸先の良いスタートでした。その後はフォントに反応された方、LaTeX に反応された方、逆に LaTeX は知らないけど InDesign はご存知だった方等々、様々な方々の手に取っていただきました。フォロワーや高校同期、大学の後輩等も来てくれました。

これがサークル側の景色か……

こうして 11:18 には早くも 58 部が完売します(提出用 + 店頭に置いていた見本誌 2 部を除いた数)! 開場から 1 時間も経過しておらず、想定を大きく上回るスピードです。流石に早すぎたのでどうしたものかと再び ACCEA EXPRESS を開くと、今発注すれば 14:30 には中綴じ製本が完了するとのことでした。乗るしかない、このビッグウエーブに……と思いつつ、14:30 といえば人の波も引き始める頃だとは思ったため、11:36 時点で +50 部を発注しました。入稿データは 84.7 MB あり、輻輳したモバイル回線経由で入稿するには厳しいものがあったのですが、Tokyo-BigSight_Wi-Fi に接続して無事に入稿完了しました。これこそ真のオンデマンド印刷です。

ツイートも破竹の勢いで伸びていき、2,700 いいねにまで到達しています。もはやお祭り騒ぎです。

既刊 10 部も捌けてしまったため、1 部のみ見本誌を店頭に置いて、スペースに来ていただいた方には見本誌を見てもらいつつ「14:30 頃になると追加で刷れるかもしれないです……」とお伝えしました。その後、11:49 にはデータチェックが終了し製作を開始したとの連絡が入ります。そしてなんと 12:51 には製作が完了し、発注から 1 時間半を経ずして 50 部の本が出来上がったのです! 中綴じとはいえ凄まじいスピードです。アクセア TOC 有明店様本当にありがとうございます。

追記:「○ 時に〜」と謳うのは時限頒布にあたるため避けるべきであったとのご指摘をいただきました*13。具体的な時間を明言せず、「製本が完了次第頒布します」のような表現に留めておくべきでした。お詫びして訂正します。

取りに行くために貴重品だけ片付けて、隣のサークルさんにひと声かけて離席しました*14

アクセア TOC 有明店で 3 回目の受け取りを完了させます。ビッグサイトに戻る頃には午後入場の列も解消されており、スムーズに入場することが出来ました。そうして 14:00 過ぎにサークルスペースに戻ると……

……なんか列できてるな

友人に訪ねたところ、彼がサークルスペースに戻ってきてからまもなく急速に列形成が始まったとのことでした。

列を放置するわけにはいかないので、一人一部限定(いわゆる一限)で頒布を始めました。途中で部数が足りなさそうだったのでコミケットスタッフの方にその旨をお伝えしました。こうして僅か 10 分足らずで 50 部を頒布し、大盛況のうちに増刷分も完売となりました。当初出来ていた列だけでも 50 人以上は並んでいたことになります。本当にありがとうございます。並んでいただいたにも関わらず頒布できなかった方々には大変申し訳ないです。

その後、取り置いていた分も無事に渡すことができ、15:00 過ぎには撤収しました。撤収後は西ホールをぶらぶらと巡り*15、鉄道島の近辺で閉会を迎えました。コミケの三本締めを初めて見て感動しました。

帰路は激混みのりんかい線に揺られ、大井町一竜で打ち上げがてら豚骨らーめんを食べて帰りました*16。いやーお疲れさまです。

各種まとめ

タイムライン

タイムラインとしては以下の通りです。表題の通りかなりバタバタな年末進行で進んでいることが解ります。

日付 できごと
12/28 入稿データ完成
12/29 00:04 中綴じ冊子入稿 (1)
12/29 12:17 (1) 製作完了
12/29 15:00 頃 (1) 受け取り
12/30 11:55 中綴じ冊子入稿 (2)
12/30 13:32 ポスター入稿 (2)
12/30 13:58 (2) 製作完了
12/30 16:40 頃 (2) 受け取り
12/30 20:46 中綴じ冊子入稿 (3)
12/31 04:21 (3) 製作完了
12/31 09:00 頃 (3) 受け取り
12/31 09:21 サークル入場
12/31 10:30 開場
12/31 11:18 新刊完売
12/31 11:36 中綴じ冊子入稿 (4)
12/31 12:51 (4) 製作完了
12/31 13:40 頃 (4) 受け取り
12/31 14:00 頃 サークルスペースに戻る
12/31 14:16 新刊増刷分完売
12/31 15:00 頃 撤収

収支

気になる収支は……!? マイナス ¥19,040 でした!!! 赤字!!!

収入の部

品目 金額 備考
同人誌頒布分 ¥43,200 ¥400 * 108 冊(2 冊は提出用見本誌 + 知り合いに無料配布)

支出の部

品目 金額 備考
サークル参加費 ¥7,000
同人誌印刷費 ¥50,556 中綴じ冊子印刷(B5、表紙:コート110 kg カラー + 本文:上質紙 70kg モノクロ、48P)× 110 冊
ポスター印刷費 ¥1,540 大判ポスター印刷(フォト半光沢紙、A2)
おしながき印刷費 ¥160 セブンイレブン ネットプリント(A3 + A4、カラー)
什器・小物類 ¥2,524 上記参照
交通費 ¥460 どのみちコミケには参加していたので東京ビックサイトまでの移動費は計上せず
合計 ¥62,240

感想

夢のような時間でした。コミケに限った話ではないですが、何かしら同人誌を作って同人誌即売会に出ることを目標にしてきたので、まずは達成できてよかったです。赤字は出てしまいましたが、(想定よりも)多くの方に本を頒布できたことは感慨無量でした。数々の助言をいただいたみなさんや当日手伝ってくれた友人、アクセアの店員の方々、当日買いに来てくださったみなさまには感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

よかったこと

無事に頒布できた
本当にギリギリの進行だったのですが何とか間に合ってよかったです。

当日増刷できた
結果として中綴じでオンデマンド印刷にしたことが功を奏し、当日も僅かながら増刷することができました(勝手がわからないのですが、Twitter の反応を見ている限りどうも珍しいことっぽい?)。アクセアは本当に神です

独自組版エンジンを使用できた
トラブルなく使えてよかったです。追い込み処理(文字の約物(句読点や括弧類)の前後を詰める処理)には対応していないのですが、それでもそこそこ綺麗な組版が実現されたと考えています。

ツイートが伸びた
コミケTwitter の相性が良いのは自明だと思いますが、結構ツイートが伸びた印象があります。具体的には、コミケ関連のツイートで 100 いいね超が 8 ツイート(12345678)、1,000 いいね超が 6 ツイート、(123456)、5,000 いいね超が 1 ツイート でした。実際買いに来てくださった方にも「ツイートを見た」「おしながきを見た」と話してくださる方がかなり多かったです。

反省

部数を読み間違えた
実質的な頒布時間は 1 時間程度で、それ以外のほとんどの時間は暇をしていました。体感としては 200 部くらい刷っても全然売れたんじゃないかなーと思います。ただ、フォントも組版もニッチジャンルだと思っているのでこればかりは読めないところです(初サークル参加だと 50 部も売り切れない場合がほとんどと聞いていた)。

余裕を持った行動
入稿周りもそうですし当日も危うく遅刻になるところでした。2026 年は余裕を持って行動します。

古いデータを入稿してしまった
結構校正とか頑張ったので地味にショックでした。ヒューマンエラーは防ぎようがないため、システム的に対策していきたいところです。

赤字になった
赤字は出ても良いと思うのですが、原価(印刷費)を割ってしまい、1 部売る度に 60 円赤字が出るというのはちょっと考えものです。改めて振り返ると売価をもう少し上げても良かった気がしますし*17、最初から 100 部単位で製本する or 早めに入稿する等でも防げた気はします。

会話ができなかった
コミュ障的な話はさておき、並びすぎると頒布するだけで精一杯で会話する時間が取れないのは残念でした。逆に空いた時間には、適宜内容について説明したり議論したりする機会を取れたと思います。

回れなかった
サークル参加すると他の同人誌が買えない*18*19!!

むすびに

委託はないんですか?と聞いてくださった方が相当数いらっしゃったため、遠からず(おそらく本日中に)BOOTH でも頒布すると思います。来年は年明け直ぐに修論締切があるためサークル参加は難しいと思うのですが、また機会があればぜひサークル参加に挑戦してみたいと思います。改めて、この度は本当にありがとうございました。よい 2026 年をお過ごしください!

追記(2025/1/3):
BOOTH で頒布開始しました!今回は赤字にならないのでぜひ買ってください

inaniwaudon.booth.pm

追記(2025/1/7):
BOOTH 頒布分について、増刷した 500 部が完売しました! PDF 版は絶賛頒布中です

表 3 には年越しキロロ(とあずき)を書いた

*1:♭ から観たので 2017 年らしい

*2:同人誌即売会自体は 2021 年 9 月のコミティア 137 が初でした

*3:京極夏彦氏みたい

*4:筑波大学の学園祭

*5:表計算の「表」ではなく表紙の「表」

*6:どうも事前に予約する必要があったっぽい。次回の教訓にします

*7:プリントパックはギリ行けそうな雰囲気があったものの、年末の物流遅配を考慮して見送ることにしました

*8:印刷所の表記が「アクセア 五反田店」となっている冊子が対象です

*9:言われてみると人名やペンネームで憶えていてサークル名はあまり憶えていない

*10:なんなら差し入れまでしてもらった、ありがとうございます

*11:友人の携帯から落とした携帯宛に電話したところ、拾得した方に出てもらえて何とか事なきを得ました

*12:斜め前のシャッターにはバキ童がいて開場前から早くも列を作っていました

*13:コミケットアピール等は拝読していましたが、時限頒布が避けるべき事項であるということは初めて知りました。不勉強につきご迷惑をお掛けして大変申し訳ありません

*14:暇だったので友人には自由に回ってもらっていました

*15:東まで行きたかったが到達できなかった

*16:友人はアルコールに弱い + 夜勤があるとのことで飲まなかった

*17:え、400 円って安くないですか?と聞かれる機会が結構あった。情報系の同人誌は実はあまり買ったことがないため適正価格がわからず……

*18:時間的な制約もある上、同人誌制作に無限にリソースを取られて他の頒布情報まで追いきれなかった。宝の地図も今回作れていないです…… それでも一般参加以上に楽しかったんですけどね!

*19:サクチケを知ってしまうと一般入場できなくなるみたいな言説を見て確かにそうだなと同意を示しつつも、サークルの方が大変で全然回れなくないですか?と今回感想を抱きました