今年の 1 月から 8 ヶ月間にわたって取り組んできた未踏アドバンスト事業の契約期間が本日をもって終わりました。一つの区切りとして、雑多な文章ではありますが未踏期間の振り返りを残したいと思います。自分は 6 年前に未踏 IT 人材発掘・育成事業にも採択されたため、当時の経験も交えながら書いていきます。
未踏事業とは
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する、ソフトウェア開発等の支援を目的とした公的事業です。自分が作りたいソフトウェア*1を提案して、そのプロジェクトが採択された場合には 8–9 ヶ月間程度、お金をもらいながら開発に取り組むことができます。大枠としては以下のページ等にまとまっています。
未踏事業は 25 歳以下の若手を対象とした未踏 IT 人材発掘・育成事業(未踏 IT)*2、事業化や社会実装を主な目的とした未踏アドバンスト事業(未踏アドバンスト)、量子コンピュータを対象にした未踏ターゲット事業の 3 つ*3から構成されていて、私は高校 3 年次、修士 1 年次の時点で 2020 年度未踏 IT、2025 年度下期未踏アドバンストにそれぞれ採択されました。
2020年度 未踏 IT 人材発掘・育成事業
はじめに時を遡ること 6 年前、2020 年度の未踏 IT について、採択まで → プロジェクト期間中 → 期間終了後の順に振り返っていきます。
採択まで
未踏事業は公募という形を取るため、一次審査(書類)→ 二次審査(面接)を経て採択プロジェクトが決定します。一次審査にはプロジェクトに関する 10 ページ程度の提案書が用いられ、二次審査では 15 分程度のプレゼンテーション + 質疑応答が行われました。当時の公募倍率は 6.6 倍でした*4。
未踏は高 1 の頃から知っていて、高 2 で別の内容*5を提案して不採択となり、高 3 で提案したプロジェクトが採択に至りました*6。プロジェクト内容としては、元々プログラミングやデザインが趣味だったこともあって、その融合領域ともいえる組版処理システム(文書を作るために文字や図版を配置するソフトウェア)を提案しました*7。主観ですが、誰かに与えられた(研究室で与えられた等)テーマよりは、内発的な動機に由来するプロジェクトが多く採択されている印象があります*8。
プロジェクト期間中
期間中は、まずソフトウェアを作ります。未踏 IT の作業時間上限は 1,440 時間*9であるため、それを 9 ヶ月(270 日)で消化しようと思うと一日あたり約 5.3 時間、平日だけ(21 日)で換算すると一日 7.6 時間の作業が要求され、社会人並の作業量が求められます。採択当時は高校に通っており、毎日 3 時間程度の睡眠でプログラムを書いていましたが*10、18 歳の体力とは恐ろしく全然耐えられたものです*11。もともと興味のあった内容に取り組んでいたため日々の開発は面白く、進捗もするすると出たので全体的に想像ほどの大変さではありませんでした。
進捗報告としては月一程度でミーティングが設定されたほか、プロジェクトが始まってまもなくの 7 月頭にキックオフ会議(ブースト会議と呼ばれる)が、10 月末に中間報告会(八合目会議と呼ばれる)が設けられました*12。当時はコロナ禍の最中であったため、対面で行われたミーティングは 3 回で、残りはオンラインでの実施でした。
9 月下旬には、当時プロジェクトマネージャ(PM)としてご担当いただいた首藤先生のご紹介で、SATySFi の開発者である gfn さんとともに印刷会社の三美印刷さんの見学に連れて行っていただき、大変楽しかった記憶があります(参考ページ)。
プロジェクト期間終盤の 2 月中旬には、成果報告会が開催されました。これは例年秋葉原で行われていたのですが、当時は東京都に緊急事態宣言が発出され、直前になくなくオンライン開催に切り替わってしまいました。とはいえ発表のウケはかなり良かったので、秋葉原のスターバックスで桜フラペチーノ*13を飲みながら小躍りしていたのを憶えています*14。また、最後に成果報告書(卒論程度の分量)を提出してプロジェクトは無事に完了となりました。
期間終了後
その名の通り、未踏 IT は人材を「発掘」することを目的とした事業であるため、優れた成果を挙げた採択者(クリエータと呼ばれる)を「スーパークリエータ」(スパクリとよく略される)として表彰する仕組みがあります。自分も有り難いことにスーパークリエータに選出されました。手前味噌ですが、このスパクリは情報系だと結構知られた称号で、経済産業省のプレスリリースや情報処理学会の note に掲載されたりします。
また、未踏の採択実績を使って受験可能な大学がいくつかあったため*15、それを活用して筑波大学の情報学群*16に進学しました。受験勉強は苦手だったので、こうした制度はかなり助かりました。
なにをつくったか
Twight という日本語組版処理システムを開発しました。LaTeX や SATySFi といった従来の組版システム*17はテキストベースでの文書生成を実現する一方、雑誌やポスターといったグラフィカルな組版を不得意としています。そこで、XML + CSS + JavaScript という Web ベースの技術を組み合わせた組版言語とその処理系を開発することにより、グラフィカルな文書も作成可能な最強の組版処理システムを実現しようとした内容でした。開発内容は以下のページによくまとまっています。
Twight は夢のようなシステムだったと思います。グラフィカルな組版が Illustrator や InDesign なしに、テキストベースで効率的に実現でき、さらにライブラリを通じて自由自在に拡張できるというものを目指していました。デモも良く出来ていたと思います。
しかしながら、ソフトウェアに関する知識も乏しかった当時に書いたプログラムは到底公開できるようなものではなく、実利用には程遠い状態でした。未踏期間後も 2 年ほど断続的に開発を進めて*18、様々なお力添えをいただいたりもしたのですが、残念ながら公開には至らず、実用化にも至りませんでした。今思うと様々な出し方があった(未完成でもソースコードだけ出してしまう、もっとミニマムにして出す、ソフトウェア論文にする、等)と思うのですが、様々な事情もあって継続を断念することにしました(詳細は後述)。
2025年度 未踏アドバンスト事業
こうして 5 年ほど後悔を抱えて生きてきたのですが、ちょうど 2025 年度の未踏 IT に組版のプロジェクト*19が採択され、縁あってその方々にお話を伺う機会もあり、もう一回やってみたいなと思ったことから 6 年ぶりに公募に出すことにしました*20。
採択まで
公募のフローは未踏 IT と概ね同じで、9 月下旬頃に書類応募 → 10 月下旬に一次審査通過 → 11 月中旬に二次審査 → 12 月上旬に採択通知という流れを経ました。二次審査の前々日まで学会でカナダに行っていて、カルガリー空港で徹夜でスライドを錬成したのも良き思い出です。
採択通知が来た日もちょうど WISS という学会に参加していて、ポスター発表を見て回っている最中に採択通知が来て、後輩と大いに喜んだことを記憶しています。採択倍率は 16.1 倍でした*21。
プロジェクト期間中
契約作業を経て、1 月 16 日からプロジェクト開始となりました。担当 PM は藤井 PM です。作業時間(8 ヶ月で 1,600 時間!)も時給も未踏 IT からパワーアップして再始動です!
2025 年度下期未踏アドバンスト事業に採択されました!
— いなにわうどん (@kyoto_inaniwa) 2026年1月15日
TypeScript のライブラリや SaaS を通じて、他アプリケーションとの連携が容易な組版エンジンを開発していきます。
5 年ぶりの未踏ということで、より良いものを開発できるように最大限尽力していきます。https://t.co/qMFwbNXB5J https://t.co/kUGSkAYJjZ pic.twitter.com/mUeeswukZX
1 月末には、有明の某施設でキックオフ会議が行われました。未踏 IT では開発や技術がメインであったのに対して、当然ながら未踏アドバンストでは事業化や社会実装を主眼に置いたプロジェクトが多く、他の発表を聞いてかなり圧倒された憶えがあります。
期間中は、学会でスペインに行ったり学振の申請書を書いたりと割込みタスクに苛まれつつも、粛々と開発を進めていきました*22。自宅の回線は何故か ChatGPT にも Claude にも接続できないため、研究室で日夜コードを書いていました。
進捗報告としては、オンラインを主体としつつ、月 1–2 程度の頻度で定例ミーティングが開催されました。未踏 IT での「とにかく自分が作りたいものを作っていく」という方針*23に対して、未踏アドバンストでは、どんなユーザがいるか、ペルソナは……ユーザーストーリーは……と無限に考慮する事項があり、自分はそうした点は知見がなかったため毎回大変勉強になりました。加えて 5 月中旬には中間報告会が、7 月初旬には全体ミーティングが開催されました*24。
最後、8 月末の成果報告会*25と 9 月前半成果報告書の執筆を経て、未踏アドバンストでのプロジェクトも無事に終了となりました。成果報告会では技術の詳細よりも、開発したシステムで組版のワークフローやユースケースがどう広がるか、というデモに重点を置いた発表を行いました*26。成果報告会当日と翌日の日記を以下に示します。
2026/8/29
徹夜で資料をなんとか仕上げ、東京へ移動。11 時から浜松町で未踏アドバンスト事業の成果報告会。デプロイや発表練習等の諸々が間に合っていなかったのでひやひやしながら準備して、14 時前から発表(15 分発表,13 分質疑)。結構ウケが良かったと感じた。デモで Wikipedia を綺麗に組版し直す、だとか、ChatGPT から成果報告書をノールックで書き上げる、というシチュエーションが良かったのと、あとは流行りの生成 AI に絡めつつも、技術のところを取り組んだのが良かったのかも。17 時半頃から懇親会。ワインを飲んだ。懇親会でも激励を貰えたので良かった。20 時に解散して、東京タワーを眺めつつ田町まで散歩した後、実家に帰った。8 ヶ月間お疲れ様でした。
2026/8/30
久しぶりに 10 時間ほど寝て 11 時頃に起床。未踏の成果である組版エンジン minitype を公開すべく、Web サイトを整えて、解説記事を書いた。解説記事も背景からユースケースまで 17,000 文字の内容を長々と書き、22 時前にようやく書き終えたところで公開した。前回の未踏 IT で組版に取り組んでから 6 年、今回の組版エンジンのアイデアを思い付いてから 2 年 8 ヶ月、未踏アドバンストの公募に出してから 1 年、契約開始から 7 ヶ月半……と大分時間が経ってしまったが、自作組版システムを世に出すのは長年の悲願だったので、これが達成できてよかったです。
なにをつくったか
minitype という組版エンジンを開発しました。未踏 IT での Twight が失敗した理由の一つとして、開発要件が大きすぎたために実装が追いつかず、使い勝手も悪くなったことが挙げられます*27。そのため、minitype では名前通りミニマムな組版エンジンを目指し、独自のドメイン固有言語(DSL)や構文解析器(いわゆるフロントエンド)を持たず、JavaScript オブジェクトとして文書構造やスタイルを表現するとともに、PDF や OpenType の処理は既存ライブラリに一任することにしました。社会実装や事業化といった観点ではまだまだ道半ばですが、組版システムの公開は 6 年越しの悲願であったため、ひとまずなんとか公開まで至ったのは良かったと感じています。
未踏をやると/やってよかったこと
お金がもらえる
未踏 IT の場合は 302 万円(2020 年当時は 273 万)、未踏アドバンストの場合は 800 万円(2 人以上のプロジェクトの場合は 1,600 万円)の委託金が支払われます。この委託金は開発経費ではなく作業実績に対する委託費として発生する(すなわち作業した分に対して時給が発生して、その用途には制限がない)点がポイントで、ゆえに未踏をやっている期間は他にアルバイト等をせず、開発等に専念することができます。これは我々のような学生にとってはかなり有難い支援です。
人々と交流できる/進捗が出る
未踏の PM はどの方も産業界や学術界の第一線で活躍されている方々ですし、採択者にも高い技術力を持った方が集まっていると感じます。そうした人々と触れ合うだけで十分に刺激になります。加えて、未踏コミュニティには異様な熱量を持った人々が多く集まっていて、その空間にいるだけで驚くほどの進捗が出ました。自分は 10 年ほどコードを書いてきたのですが、やはり未踏期間中が最もコードを書いていたと思います*28。また、未踏事業では累計 2,000 人以上が採択されているため、情報系で生きていると未踏関係者に遭遇する機会もそれなりに多いです*29。
知名度がある
未踏は 2000 年度にミレニアム事業として始まったらしいのですが、四半世紀以上続いているだけあって結構知名度があります*30。最近だと情報系の若手人材を対象とした支援プログラムは充実している印象を受けますが*31、個人的には未踏が公的事業として実施されていることによる信頼感は大きいと思っています。世間の趣味に対する風当たりは強いため、個人で好きなものを作るとなると「受験勉強/就活/研究 etc……したほうがいいんじゃない?」と逆風に晒されることもあるわけですが、未踏に採択されれば「この開発は国の事業の支援を受けて行っている」と示すことができ、開発を続けるうえでの大きな後ろ盾になります。
雑感
2 度の未踏期間を経て、反省も含め、諸々感じたことを書いていきます。
出来過ぎたデモをすると後々苦しくなる
未踏期間(特に未踏 IT)での一番の学びです。期待値は常にコントロールする必要があります*32。
自発的に発信をしない限り、未踏期間に開発内容が外に出ることはないため、最後の成果報告会で初めてその成果を公開することになります。特に未踏 IT のときにはスパクリ認定を意識していたこともあり*33、成果報告では嘘ではないものの、少し背伸びをした発表やデモをしてしまったように感じています。
成果報告会での Twight のデモはよく出来ていたと思います。論文組版、雑誌組版、辞書組版と様々な文書作成を網羅するような内容で、これが実用化されたら本当に凄いものになるんだろうな〜〜と未来を予感させるようなデモでした。Twitter の TL でも肯定的なコメントが散見されていました。
未踏の報告会で組版システムとその専用言語を9ヶ月で開発したガチですごい発表がきてコメントは言葉を失ってるし、審査員が技術の質問しても途中で 「君だから難しくないのか、、」って自己解決してしまうマジな天才高校生(しかも受験生)が出てきたhttps://t.co/F8lkWnKvL0 pic.twitter.com/KBRiLClq1X
— ラク (@rakutek) 2021年2月20日
一方、「デモが良く出来る」ことと「実際に使える」ことには大きな隔たりがあります。当時の Twight は、無理をすれば面白いことができる一方で、誰でも自然に使える状態からはほど遠いものでした*34。別件もあって Yahoo! ニュースに載ったりもして期待値がますます高まると、一層世の中には出しにくくなります。今振り返れば、多少無理をして派手なデモを作るよりも、その時点で無理なくできる範囲を等身大に見せるべきだったし、公開もスモールスタートから始めるべきだったと反省しています。
良いソフトウェアは人々の熱意から生まれる
これも強く感じました。ソフトウェア開発に限った話ではないですが、折に触れて、最後に物事を動かすのは人々の熱意や情熱であることを実感します。好きこそものの上手なれという言葉は良い表現で*35、自分こそ良いものを作れる!と信じ続けることが重要なのだと思います*36。
生成 AI の台頭
6 年間で大分景色が変わったなーと思います。一応 10 年程度プログラムを書いてきた私も最近はもっぱら Claude Code 一辺倒です。未踏 IT(高校生)の頃は、雑でもいいのでとにかく自分でコードを書くことで腕がメキメキと上がり、生み出されたソフトウェアには愛着を持てていた気がします。一方、現在だと能力が上がっている感覚はあまりなく、生成されたコードも自分の手から乖離してしまっているように思えます。とはいえ、近年では自前で書くよりも何倍も品質の高いコードを Claude が生成するようになってしまったので、感情的にはなかなか難しいところがあります。
また、採択プロジェクトを見ても、生成 AI(特に LLM)の利活用を掲げたテーマはやはり増えていて、時代の変遷を体感します。
上手く行かなかったことを記録に残すことも価値がある
前述の通り、Twight は結局世の中に出せず、後悔と禍根を残すプロジェクトになってしまいました*37。とはいえ、世の中には上手く行かなかったソフトウェアや開発が無数にあるわけで、それらを単に失敗として死蔵させてしまうのは勿体ないように感じます。言い訳がましくはありますが、成功した成果だけでなく、失敗した経験についても、上手く行かない原因が何で、その過程はどうであったかを記録として後世に残しておくことには一定の価値があるのだと思います。
ソフトウェアは薄く小さく
ソフトウェアは薄く小さく作るべきでした。未踏 IT の頃はすべてを自前で実装することが正義であると確信していて、確かに当時の気合いの実装は現在のプログラミングの基礎力に繋がっていますが*38、ソフトウェアの保守や継続の面からはかなりマズかったと感じています。大生成 AI 時代に突入した現在、大きなソフトウェアは取り回しが悪いので、様々なツールやワークフローに接続可能で、必要十分な部分を薄く使えるソフトウェアの設計がますます重視されてきているように感じます。
むすびにかえて
未踏期間の経験は本当に価値があったと思うし、その経験はその後の人生にも大いに活きていると感じます。特に自分の場合、筑波大に進学したのは間違いなく未踏 IT 採択があったからで、未踏アドバンストの採択は博士進学を選択した一因にも繋がっています*39。現在も未踏アドバンスト事業(2026 年度下期)が公募期間中のようですので、本稿を読んで興味を持たれた方がいればぜひ応募をおすすめします。出すだけならタダですよ*40!!
最後に、これまでにお世話になった首藤先生、藤井 PM、IPA の方々、その他関係者のみなさまに感謝を申し上げて、本稿のむすびとさせていただきます。
*1:ハードウェアも可
*2:単に「未踏」と呼ぶ場合、未踏 IT を指すことが多い
*3:その他に 18 歳以下を対象とした未踏ジュニアがあります。こちらは IPA ではなく未踏社団が実施
*4:倍率は年々上がっていて、近年は 10 倍越えらしい
*5:教育用アプリケーションの開発とかだった気がする
*6:大抵の採択者は大学生 or 大学院生なのですが、2020 年度では高校生が 3 人採択されていました。うち一人は HCI 界隈で活躍されている Bluemo さんで、一昨年の WISS(学会)で数年ぶりに邂逅を果たしました
*7:組版処理システムの開発は、単純そうでありながら予想以上に複雑な技術が要求されたり、よく使われる割には取り組む人が少なかったりと面白い領域です。
*8:逆説的に言えば、採択には「自分が遂行する必要がある!」と主張することが重要であるとも考えられる
*9:後述の通り作業時間に対して時給が発生する。すなわち採択金額の満額を受け取るためには上限作業時間まで作業を行う必要がある
*10:コロナ禍で休校等を挟みつつではあったのですが……あと受験期だったため年明けからは通学の必要がなくなり大分楽でした
*11:耐えられておらず授業中は連日爆睡していた気もする
*12:週次提出の進捗管理自体は Google カレンダーに大まかな日報(「〇〇の実装」程度)を書くというものでした
*13:未踏 IT は春先に成果報告会を行うのが良いと思っています。街中の梅の花も綻び始めて、心も晴れやかなので
*14:成果報告会自体はオンラインに変更されたものの、発表は自宅 or 現地(秋葉原の会議室からリモート)を選択することができた
*15:当時では筑波大、慶應 SFC、東京都立大等。これらの大学では筆記試験等が免除になる(いわゆる AO 入試)
*16:国際科学オリンピック入試。所属学類でこの入試方式を受験したのは後にも先にも自分だけだったのですが、その 2 年後から未踏の枠が消されてしまったのでそんな……という気持ちになった
*17:2020 年度当時だとまだ Typst がなかった
*18:Twitter(現 X)上で from:kyoto_inaniwa Twight で検索すると細々と続いていたことが分かり、春休みのほぼ丸一ヶ月をリファクタリングに費やしたこともある
*19:未踏では組版は伝統芸能とされている
*20:未踏のリベンジは未踏で果たせればベストだなとも思っていました
*21:2025 年度から下期が開始されたこともあり、採択件数が絞られていたぶん倍率は高めでした
*22:学会投稿や学振の締切と未踏の進捗報告が重なった時期は本当に大変でした……。当初は休学も考えていたのですが、修論のテーマを未踏のそれ(組版)に一本化することになったことと、様々な人々から休学を止められたこともあって休学は取りやめることにしました。社会からの孤立は避けたほうが良いです(未踏 IT 時代の IPA 担当者の方も仰っていた)
*23:多くのプロジェクトにもおそらく該当
*24:6 年の時を経てコロナ禍もどこ吹く風になったため懇親会が復活していた
*25:非公表。後に発表動画は公開される予定です
*26:世間受けを狙ったデモに昔はゆるやかな抵抗を持っていたのだが、最近は HCI 界隈にいることもあって慣れてきた気はする
*27:組版処理システムをフルスクラッチで開発した場合、言語処理系(パーサ、型システム等)+ PDF/OpenType の処理系 + 組版アルゴリズムの実装……とかなり要件が大きくなります。TeX は凄いのです
*28:特に未踏 IT のときは 10 代の体力も相まって顕著でした。ステップ数やコードの品質だけでいえば、技術力や知識、生成 AI の性能向上も相まって未踏アドバンスト期間の方が出たとは思うのですが……
*29:例えば後輩が採択されたり、採択者が研究室に編入してきたり……。この縁で組版関連の仕事を得たりもしたので、予想以上に世界は狭いんだなあとも思います
*30:大学の先生や企業の人々にも結構知られている印象
*31:ラボユース、SecHack、異能、覚醒……等,それこそ大学で行われている enPit や COJT といった授業もその類ですよね
*32:例えば、必要以上に凄そうに魅せないことなど。これは結構落とし穴だと思っていて、生きていると往々にして誇大な表現を求められ、強い言葉を使わざるを得ない場面も多いと思うのですが、そういうのは本当にためにならないのでやめたほうが良いです
*33:もちろん成果発表の出来だけではないと思いますが
*34:例えば、雑誌のような組版を行うにはテキストボックスを手動で配置したりする必要があり、グラフィカルな版面がパッと出てくる、みたいな状態からは離れたものでした。組版システムの開発では、可能な限り少ない記述に対して見栄えのする成果物が出てくることが理想的なわけですが、そんなシステムが存在すれば今頃覇権を取っているはずで、そこには埋まることのないトレードオフがあります
*35:かつての首藤先生のメッセージにも「人がなかなかやらない、できないことを成し遂げるために必要なものは、何より、情熱です。」と記載されている
*36:もちろんそのために手を動かし続けることは重要で、人事を尽くして天命を待つ的な考えに近いのかと思います
*37:Twitter 等を観測していると時々言及している人がいて、意外にみんな憶えているんだなと思います
*38:ゆえに人材育成という観点での効果は大きかったと思います
*39:このあたりは葛藤があったのですが、本稿の趣旨から外れるのでまたの機会に
*40:当然ながら出した後もタダで、不採択の場合にもフィードバックは返ってくるので基本的に応募しどくな事業ではあると思います





















