「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」と、その舞台である千葉市とのコラボキャンペーンが 1 月下旬から催されていますが、気が付けば会期が残り 1 週間に迫っていたので駆け込みで行ってきました。備忘録がてら写真多めで聖地巡礼記をお伝えします。
今回巡ったコースは以下の通りです。
(東京駅)→ 海浜幕張 → 稲毛海岸 → 千葉みなと → 千葉 → 千葉中央 → 津田沼
海浜幕張
東京から京葉線で舞台となる千葉県に向かいます。手始めに海浜幕張へ。
去る 3 月 18 日に隣接する幕張本郷駅が開業したため、こちらの宣伝やアナウンスもひっきりなしに流れていました。写真は東京駅に掲示してあったポスター。
海浜幕張駅北口
幕張メッセとは逆側の北口に出ると早速聖地です。1 期 7 話、平塚先生に呼び付けられてキャンプ場に連れて行かれる際に、ロータリーとしてこの北口が登場します。海浜幕張自体は何度も訪れたことのある土地ですが、意外にもメッセ側でない方面に出るのは久しぶりなように思えます。
メッセ・アミューズ・モールは放送当時からは塗装こそ変わってしまったものの、円柱状の特徴的なシルエットは現存しています。

幕張海浜公園
先程とは逆側の南口を出て、左手に見える三井アウトレットパークを南東方向に進むと幕張海浜公園が現れます。これは 2 期(俺ガイル続)OP「春擬き」の冒頭で背景に描かれていた風景です。公園内の大芝生広場を背景に、当該 OP ではやや圧縮気味に、360 度を見渡すようにして描画されています。

祝日ということもあって、公園は子連れのファミリー等で溢れていました。

駅前のローソンにはおなじみマックスコーヒーが大量に陳列されていました。早速 1 缶買って飲んでみます。めちゃうま〜〜

稲毛海岸
京葉線でさらに蘇我側へ 2 駅進んで稲毛海岸駅へと向かいます。作中でも幾度となく登場している駅で、この周辺は聖地尽くめでいくら観ても見飽きません。第 2 期でイルミネーションによってライトアップされた樹木を背景とする会話シーンが度々登場しますが、こちらも稲毛海岸駅周辺です*1。
マリンピア稲毛海岸
駅前に佇むマリンピア。でかい
マリンピアの右側に回り込むと、第 3 期(俺ガイル完)の 1 話で川なんとかさんとばったり邂逅したサンマルクカフェが出現します。作中通りガラス張りです。
キャンペーンのアプリを用いると AR 撮影*2が可能となっており、そんなわけで川崎沙希が登場。
サンマルクカフェと逆側にはサイゼリヤ稲毛海岸駅前店が見えます。第 2 期 6 話 で比企谷、材木座、戸塚に小町を加えた 4 人で作戦会議をしたあのサイゼリヤです*3。入ってお茶くらいしたかったものの時間がなかったので見送ることに……
高州コミュニティセンター
第 2 期のクリスマスイベントやバレンタインイベントで登場する高洲コミュニティセンター。やたら横文字を好む玉縄くんが脳裏に浮かびます。こちらはサンマルクカフェの通りをそのまま進むと辿り着きます。
クリスマスイベントに向けた不毛な会議が繰り返される回では、会議前に一色いろはが買ったレジ袋を比企谷がさりげなく引き受けるシーンが印象的ですが、このコンビニ(セブンイレブン)は既に閉店してしまったようです。悲しい
コミュニティセンター内に入ると今回のキャンペーンのポスターが掲示してありました。等身大パネルも設置されていたようなのですが、すっかり存在を失念していて……

中高浜公園
でたでたでたでた!!これこそまさに俺ガイルの聖地、中高浜公園です。
第 3 期 6 話で一色いろはの本音が垣間見えるシーン。少し隆起した部分に石造りのベンチが置かれており、周囲の空間からは少々隔離された雰囲気があります。近所の方々の憩いの場となっていました。

こちらは第 3 期 9 話で由比ヶ浜結衣が座ったブランコ。
比企谷らが通う総武高校(後述)に程近いこともあって、この近辺は作中で頻繁に登場します。第 3 期 4 話にて雪ノ下陽乃が奉仕部の関係を「共依存」と評した場面もこの地ですし、比企谷が結衣との帰路の最中、平塚先生の元に急遽駆けつけるシーンも中高浜公園に隣接した路地が舞台です。
由比ヶ浜結衣の独白とダイアモンドの純度(結衣ソロ ver.)が相まって、この回のエンディングはかなりインパクトありました…… とにかく切ない
由比ヶ浜結衣「涙が止まってくれて良かった。あたしが泣いてしまったら、彼はここから動けないから。だから涙が止まってくれてよかった。あたしは可哀そうな子になんかならないんだ。だって、そしたらまた彼は助けてくれちゃうから」
(出典:「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」第 4 話)
千葉
千葉都市モノレールの改札を出ると、やや不貞腐れた顔*8をした比企谷が立っていました。背後(改札内)には鉄道むすめのパネルもあります。なお、千葉都市モノレールの改札脇の窓口では俺ガイルグッズも未だに販売されていました。
千葉、都会だ……
そごう千葉店
3 期 OP「芽ぐみの雨」で千葉市内を走るモノレールのカットが登場しますが、これはそごう千葉店の 4 階中庭から観た風景です。初見殺し〜〜そごう周辺をぐるぐると回ってようやく中庭があることに気が付きました。モノレールは結構不思議空間を通り抜けがちな印象があります。動画内のすれ違いがエモい。
千葉中央
津田沼
先程も述べた 2 期 OVA にて、比企谷がいろはに油ギトギトのらーめんを勧めてドン引きされるシーンがあります。これが「こってりらーめん なりたけ」です。千葉店は閉店してしまったようなので津田沼店に行きました。
スタンダードなしょうゆラーメン。油の量を「少なめ(=普通程度)」「普通(=多め)」「ギトギト(=特に多め)」の 3 種類から選ぶことができ、今回は普通をチョイスしました。同様に油が多い二郎等に比べてもあっさりとしていて飽きが来ず、また通いたいと思えるお味でした。
むすびにかえて
俺ガイルマジで良いですよね*11、遅ればせながら昨夏に 3 期分一気観して、その後 2 ヶ月くらいずっと無限リピートしていた次第です。3 年前にクズの本懐*12を鑑賞したとき以来のクソデカ感情に包まれました……*13*14*15
今回のキャンペーンではスタンプラリーが行われており、なんとか全箇所巡ることができたので*16有り難くイラストボードを貰いました。前述の通り限定のクリアファイルは購入できなかったのですが、京成ローザ限定のアクリルコースターと千葉都市モノレールとのコラボのクリアファイルを入手できたので良かったです。
*1:クリスマスにまた来たい
*5:千葉市立稲毛高等学校・附属中学校 - Wikipedia
*6:「みなと」がひらがななのがかわいい
*7:先程も述べましたが、モノレールがあったり海岸があったりといった点で、千葉港と江ノ島―湘南周辺って結構似ているなと思います。千葉港→江ノ島、千葉→藤沢みたいなイメージ
*8:死んだ魚の眼
*9:人気すごい
*10:実名でディスってるのよく考えると凄いですね
*11:中学の友人が卒業文集に「努力が叶うとは限らないが慰めにはなる」と記していたのですが、1 期ののっけからその台詞が登場し、5 年ぶりに伏線回収に遭遇した気分でした。教養大事。
*12:ノイタミナの〝攻めた〟一推しアニメです。8 話の展開がマジでアレで声を殺して泣くしかないので、是非漫画と併せてご覧ください。
*13:1 期は比較的ラブコメ調かつ順調に物語が進行するのですが、ストーリーに挟み込まれる妙なリアルさ――例えば、暗黙の了解とされながらもあまりに明示的なクラスカーストの存在、仕事を怠り声だけが大きい人がトップに立ち、下で支えている人達にしわ寄せが来るなど――が心に染みて、視聴中は常に胸を締め付けられる思いでした。対する第 2 期ではコメディ傾向が大分削られ、1 期よりもシリアスな展開に焦点が当てられていた印象があります。3 人 + αの関係性や恋愛感情等が丁寧かつ繊細かつ綿密に描かれており、私が深夜にこうして計算機を叩いたり誰も読まないブログを書いたりしながら齢20を迎えようとしている一方で、多少誇張はあれど黄昏時の燃える夕焼けを肌に反射させながら仲睦まじく談話しながら下校する、といった青春を象徴する行為は確かに実在しており、あまつさえ一般社会では割と常識的な行動であることに新鮮ささえ憶えました。いいな〜〜〜〜 個人的には城廻めぐりがマジで好きで、1期の文化祭における会長挨拶のシーンや、2期に生徒会の引き継ぎをしながら廊下を歩くシーンがお好みです。あと2期の最終回良かった、いや、良かった、マジで良かった。
*14:脚注キモ=オタクお気持ち表明芸を晒した上で更に続けるのかよという感じですが、ネット上の考察記事を幾つか読んでようやく劇中での台詞回しの意図が腑に落ちました。ハイコンテクストすぎる……普通の高校生はこんな知的な会話しねえよ…… 現代文の苦手な私はてっきり恋愛を成就させつつ、今後も友情関係を維持していきたい、という趣旨の発言だとばかり思い込んでいたのですが、改めて考えてみると神曲たるエブリデイワールドの歌詞がまさしく最終回における奉仕部の境遇を表しているのでしょうか(確かに当初の解釈だとかなり我儘な発言で、作品の世界観にも合致しないように思えます)。ただいずれにせよ、雪乃には自身の感情を黙殺しろと示唆している訳ですから、提案を欺瞞と切り捨てた比企谷の判断は英断です。仮に自分がこの空間に置かれていたら、恐らくハイコンテクストな会話の趣旨を全く理解できず、結衣の提案をあっさり承諾していたのだと思います。
*15:3 期良かった。視聴前にアマプラのレビューを一瞥したところ賛否両論のコメントが寄せられており大変ハラハラしたのですが、杞憂でした。9 話〜11 話あたり(若干の蛇足はあれど)展開的に超エモくてマジで最高、城廻めぐりによる答辞シーン、良かった……グッと来ました。実際の卒業式で会長にされたら多分みんな号泣すると思います。平塚先生も格好良いなあ…… また、7 話後半に登場した 3 人は抽象名詞と指示語だけで会話が成立しており圧巻でした(2 期最終回に匹敵するハイコンテクストさのあまり、流石の考察記事でも解釈に相違が見られました)。最後 2 話はかなり怒涛の展開でしたが、上手く纏めたなという感想が率直なところです。本物をずっと探し求めて、最後は恋に落ちて恋愛環境に落ち着いて終わりかと思うと儚さもありますが――ともあれ、ハッピーエンドで本当に良かったです。デレるゆきのんかわいい…… 一期から改めて概観してみると、登場人物の関係性と性格が相互作用しながら少しずつ変わっていって、結局のところ、他人が人間を変えることはできないけれど、しかし人間を変えられるのも人間しかいない、ということなのでしょうか。
*17:稲毛海岸駅—稲毛海岸公園、千葉みなと駅—千葉ポートタワーが徒歩 15 分程度でした。千葉駅—千葉中央駅は徒歩 10 分程度で、待ち時間も考えると京成線より徒歩での移動の方が早いのかもしれません