いなにわうどん

うどんの話に見せかけて技術的な話をしたい(できない)

2021 年を振り返って

 周りのつよつよなオタク*1達が今年の振り返りエントリを書き始めました。
年賀状を 1 月 3 日くらいに投函する私にとって年内にエントリを上げる作業は至難の業で、加えて体系化した自分語りを書くという作業は思いのほか難しく*2、先延ばしにして結局帰省の新幹線の中でつらつらと文章を書いています。

 閑話休題、2021 年が終わります。個人的には変化の多い一年で、人間関係から食生活に起床時間まで全てが変容に晒された一年でした。そうした変遷を切り口に、2021 年を振り返りました。

祝・大学入学

 高校を卒業し、晴れて筑波大学に進学しました!!めでたい!!!!大学は如何にもオモロ空間という感じがして、いるだけで楽しさがあります。逆に高校には特に未練はあまりないです*3


 一方で授業*4はコロナ禍ゆえに 95% 程度がオンラインで、その内容は玉石混交といった印象を受けました。「深層学習」「並列計算」の話題を別々の授業で 3 回ずつくらい聴いた気がします。

注目授業ピックアップ

  • メディアアート・プログラミング
    • 芸術専門学群の科目でした。科目名の通り、メディアアートをプログラミングする内容だったのですが、芸術系の方々のセンスに驚かされるばかりで社会実装の重要性を痛感しました。
  • コンテンツ入門
    • なんで、Twitter がレポートに!*5 各分野で活躍されている雲の上の方々が落合先生と対談しており、聞いているだけで十分に面白かったです。メディアアートはお茶
  • コンテンツ概論
    • 3 分程度のプロモーションビデオを作ろう!という内容で内容は良かったのですが評価が異様に厳しかった。

 恐らく単位を取りこぼすことなく一年次は進級できそうです〜〜わいわい。一方で、受験が終わって既に 1 年以上経過し、加えて今年はレポートが中心だったため、知識を詰め込んで試験を受けるという行為を完全に失念してしまいました。来年以降はかなり単位が怪しそうな気配があります。

生活習慣

 元々夜型の生活を送っていたのですが、最近は一層酷くなりました。崩壊です崩壊。人類は生活習慣を矯正するのではなく、むしろどのような生活習慣がきても対応できるような丈夫な心身を築くことにシフトした方が効率的なのではないか、とすら思えてきます。

 健康面としては健康診断で異常がなかったこと*6や、睡眠は十分に確保できていることを持って、それほど問題はないと判断しています。

がっこうぐらし!

 春日宿舎という大学内の宿舎*7に住んでいます。大学内に居を構えるのは異様な光景ではあると思うのですが、それはさておき住環境は劣悪です*8

 最近はシーツを引くのが面倒なので椅子か床で寝ています。以下俺は最悪な環境下で生活しているぜ自慢。

  • 家電がない 夏頃に冷蔵庫が設置されました。
    • 夏はクソ暑いし冬はクソ寒い 死にそう
  • 調理器具がない フライパンを寄贈していただきました。
  • カーテンもない カーテンを寄贈していただきました。

 特に家電を設置しなかったのは失敗でした。後述の通りらーめん 90 杯を食べる余裕があれば家電を揃えるくらいの余裕はあったと思います。

 来年は電子レンジを導入する予定です。

宿舎のよいところ

 宿舎のネガキャンをするだけの人間になってしまいました。もちろんメリットもあります。

  1. 家賃が安い。1.9 万円/月でここ日本か?と疑うレベル
  2. 大学が徒歩 3 分圏内
  3. ネットが早い(有線で下り 100 Mbps 以上は出た気が)
  4. 友人の錬成と人間関係の構築

人間関係の構築に成功

 人間は一人では生きていけないという真理に気付くまでに 17 年を要した訳ですが、特にコロナ禍の大学は益々その傾向が強くなる気がします。

 最初は Twitter 上で構築されたコミュニティも存在はしたのですが、結局は同じ学類*9の友達と集まると授業も一緒だし趣味も合うのでいいよね、という感じになりつつあります。そうした際に宿舎の存在は有用で、宿舎にある談話室を上手く活用することで様々な相互扶助を行いつつ……といった具合です。


 ぬいぐるみ達も談話室に集っていました。最近は寒いのでひとのアパートに転がり込んだりもしています(ありがとうございます)

雙峰祭

 学園祭実行委員会に入りました。情報メディアシステム局、通称 jsys と呼ばれる組織が存在しており、非常にオタク感のある良い環境でガチプロのみなさまに囲まれながら生きています。

 といっても一年生の仕事はほぼなく*10GitHub をときたまポチポチやっていたくらいなのですが……
Web 担当になったため来年の雙峰祭のサイトは縦書き組版エンジンを入れた最強横スクロールサイトを構築していこうと思います*11

 ——雙峰祭のご飯は美味しいらしいのですが、今年度はご飯を食べることなく終わってしまいました。すなわちオンライン形態で開催されたということです。やっぱりイベントは実地が良いですよね〜〜オンラインだと寂しさは拭い切れません。
来年は対面で、できるといいな


 つくば国際会議場を 1 年半ぶりに訪れました。


 雙峰祭と並行して行われたホームカミングデーというイベントに出たりもしました。

プログラム

 それなりにコードを書いていました。分量としては、未踏:労働:趣味が 1:1:2 くらいだったと思います。未踏では Java を、労働では TypeScript を、趣味では雑多な言語を書きました。今年の人類にとってはごく僅かな、しかしながら私にとっては大きな進歩として、逆張りを辞めて Web フロントエンドのフレームワークを使い始めました*12
来年は熱烈な布教を受けた Rust を始めつつ、あとは最近その良さに開眼した C# を中心に扱っていく所存です。

さよなら未踏

 昨年6月に IPA情報処理推進機構)という未踏 IT人材発掘・育成事業という事業に採択され*13、「強力なグラフィック機能を備えた組版処理システム」を題材に 9 ヶ月間開発に取り組んできました。結果、めでたく未踏スーパークリエータという称号を頂くことが出来、大変嬉しく思います。筑波は意外に未踏人間が多いのでびっくりしています。


 未踏の発表会は秋葉原で行いました。つくばと繋がる秋葉原

 未踏の良い点の一つとして、ある程度まとまった委託金を貰えるため、プロジェクトの遂行に義務が生じる点が挙げられます。私のように注意力散漫マシマシ人間は何らかの拘束力が無ければ一つのことに継続して取り組むことが難しい*14ため、ある程度の拘束力を与える材料としてお金は有用だということです*15

一方で開発した組版システム(Twight といいます)は諸般の都合で未だ公開に至っていないので、リファクタリングを完了させ、どうか来年中に公開まで持って行ければと思います。


 Twight を使うとこんな組版ができます。

→ こんにちは労働

 インターン(契約上は業務委託)の形で労働を始めました。詳しくは書きませんが、BtoB のシステムの描画周りを担当しています。
当初は 6 月-9 月中旬の予定だったのですが、いつのまにか年末まで伸び、年度末まで伸び……と労働に追われる人生に片足を突っ込んでいます。

 もっとも作業は在宅・フレックスで、生活リズムが 1 ヶ月で 10 周くらいしている私にとっては大変有難い条件です。実装内容も興味分野に関連しており、何より自分が書いたコードが世の中に出て、お金に変わるという経験は形容しがたい感覚があります。

Twitter の歩き方

KdB もどき

 今年思わぬバズを生んだものとして、KdB もどきという大学の科目情報データベースのコピーを制作して強めの言葉とともにツイートしたところ拡散された出来事がありました。
Yahoo! ニュースや朝日新聞に掲載されたり、AXIES(大学 ICT 推進協議会)の年次大会セッションに呼んでいただいたりしました。あとはサークルが爆誕したりもしたのですが、こちらはあまり上手くは行っていません*16

 ただ実装内容としては JSON 色付け係なだけですから、過大評価な側面を含んでいたというか、必ずしも実装難度と社会の評価は比例しないことに鑑みると、まあ色々と心境はあります。

大学生活とTwitter

 4 月-5 月に掛けては大学垢の FF と面会する、俗にエンカと呼ばれるものを何度か行ったりしました。前述の通りツイートが拡散されたことは既知の事実なので、何かあらぬ期待を掛けられたりもするのですが「会ってみると普通だね」みたいなことを言われたりもしました。こちらも同感です……

インターネット上の人間は会ってみると殆どが真人間である

 これに尽きます。インターネットと現実の人格は、微妙に共通接線を持った別人格として捉えるのが妥当なように思えました。そして結局のところはインターネットイキリは辞めよう、という点に収斂します。
本来、異常さは隠されて然るべきもので、それでも滲み出るオーラを持って初めて他者に伝わるような朧げなものです。俺は異常だぜ、私社不だし、といった発言では誰も幸せになりません。

趣味

写真

 中 1 の冬にペンタックスに入信して 6 年が経ちます。お年玉で買える程度の一眼レフを購入したところ思いの外持ちが良く、ただ重いので最近はもっぱら iPhone を使っていたのですが、大学に入って一眼欲?が戻りつつあります。流石はメディア創成、周りでも写真好きの方が多いことや、夏頃にメルカリで安価な単焦点レンズをポチったことが要因です。


 作例:東京五輪の閉会式。大規模な花火を見るのは久しぶりです。

ぬいぐるみ

 キロロくんというぬいぐるみ(?)を持ち歩いていたのですが、どうも世間の人間はぬいぐるみを持ち歩いて写真を撮ったりはしないらしいです。びっくり。


 キロロくん㊙️情報:喋る

外食が増えた:飲食情報

 外食最強。高校には関東で 10 本の指に入りそうな勢いの激うまカフェテリア(学食)が併設されていたのですが、そこで食べていた分の食費がそのまま外食にスライドした次第です。今年食べたらーめん(カップ麺除く)の杯数が 86 杯だったため、外食の回数だと 100 回は越えている気がします*17

 筑波大周辺は飲食店が多く、また学生向けの店も多いため美味しいご飯が比較的安価にいただけます。特にらーめん屋はガチの激戦区、みんなたべてね。


 入学式後に食べたらーめんと今年最後のつくばらーめんです。

 対して自炊はカスの様相を呈しており、温めたパックご飯を缶詰と食べて凌ぐ日もあります。7 月あたりはほぼ断食のような生活を送っていて、QOL の急降下と死への接近を実感しました。エンゲル係数は高めていきましょう……

オムニバス

その他に今年起きた出来事を列挙します。

  • 初日の出を見た
  • 共通テストを受けて古文で 0 点を得点した
  • 共通テストの問題用紙で焼き芋をやった
  • 卒業旅行(草津温泉)に行った
  • 卒業生として高校を訪れた
  • エナドリを買い込んだ
  • 闇鍋をやった
  • 高校の友達を筑波に呼んだ
  • 五輪の開会式/聖火/閉会式を見に行った
  • 花火をやった
  • 美術展を見に行った
  • ディズニーに行った
  • コミティアコミケ(C99)に行った
  • 京都に行った

などなどです。枚挙に暇がないのでこの辺りで失礼します。

結びにかえて

 本当は他にも書くべきことがある気がしてならないのですが、いざ著してみると 1 割も伝えることは出来ないものです。それでも数年後に見返した際に、記憶の片鱗を呼び起こすきっかけとなれば、そこに文章や写真といった媒体の価値は存在するのだと思います。

 大晦日も残り僅か数時間、かくして 2022 年が始まります。年末は必ず中島みゆき「時代」の歌詞を貼ると決めているので、

まわるまわるよ 時代はまわる 別れと出会いを繰り返し 今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩き出すよ
中島みゆき「時代」(1985)より引用)

みなさん、どうぞよいお年を!!

*1:あくまで好意的な意味として捉えていただければ……

*2:ボイスメモを文脈解析して話題ごとに分類するシステムがあるとそれなりにヒットすると思います。

*3:最後の方は推薦勢はガチの暇で、仕方がないので自習室でごちうさを読んだり学食で昼食だけ取ってあとは近所の公園で寝てたりしました。それはそれで気楽な身分でした。

*4:授業と科目と講義の用語の定義の差異が未だに解らない。

*5:https://www.yotsuyagakuin.com/campaign_transit-ad/

*6:血圧が低すぎて再測定を何度も食らった

*7:あくまで宿舎であることに留意。旧帝大の寮のように、一つ屋根の下で上下関係を強いられるようなことはありません。

*8:私の怠惰さと初期投資を怠ったことに8割強の原因があります。宿舎自体は意外に快適です。

*9:他大学でいうところの学科に相当。

*10:私がしていないだけかもしれない

*11:流石に冗談ですが、組版には注力する所存です。

*12:使い始めてみると React は確かに便利ですが、何かを形にしたいときにぱっと立ち上げられず、一々環境構築から入る必要があるのはうーんという気がします。戯言です。

*13:このことはまた別個エントリにする予定です。

*14:次から次へと色々なことに手を出しては未完成なプライベートリポジトリを大量に発生させています。

*15:言うまでもなくその他のメリットもあります。印刷工場の見学おもしろかった

*16:様々な理由が考えられますが、コロナ禍で対面活動が制限されたことや、あとは各々の持つ背景や文化が上手く噛み合わなかったことが挙げられると思います。サークル運営は難しい……

*17:我が家は外食志向の家庭だったことも原因にはあります。